戴氏心意拳とは
まずもってこの武術のルーツというか、こうゆうものですというのを紹介したいと思います。なんだってまずは自己紹介みたいなのからはじまりますので…簡単に。
この心意は山西省き県の心意六合拳として知られる戴氏心意拳を指しています。
ルーツとしては、岳飛という方が伝説上の創始者とされています。しかしながら、あまりにも昔の話なので、戴一族への伝承の話もありますが、はっきりとは分かり兼ねるようであります。
戴龍邦を一代として起源とし、現存する心意の技術体系等は戴一族はその姿を変えず今も伝承されています。戴家は山西でも有数の名家で、経済的にも文化的にも高い水準でありました。心意は家伝とされており、家の外には出ることはない。
『戴氏が拳を練るを聞くが、戴氏が拳を練るを見ることはない』との言い伝えがあるほどであり、一族と雖も、容易には習うことは出来ず、謎の武術としての様相を呈してきた。
『みだりに伝えるならば、失伝させよ』との家訓もあり、全伝を継承させることが伝授の基本となっていました。
その後も戴一族は伝承し、形や色を変えることなく伝承され、やがて戴魁の時代になる。戴魁には子がおらず、戴一族最後の伝承者となった。その当時中国の大きな変革の時であり、戴一族の繁栄も危ぶまれた。戴魁は掟を破り、広大な大地に武術家として歩き始めた。各所での武勇が伝説となり、時の権力者や軍閥にまでその名が及んだ。が、多くの者が修得しようと試みたが、修得出来ず、少数の青年だけが、名を残す伝承者となった。その中で、王映海は関門弟子として、戴魁直系の最後の第5代伝人であります。戴氏より心意が王に託されたのであります。
…これらが心意のルーツでありまして、さらにそこから6代伝人に日本人の方が伝承されております。僕はその日本人の伝人に出会い、今こうして王氏戴氏六合心意拳を学び、練習させていただいております。
始まりから今現在の伝承の流れについてはこのような感じであります。
ちょっと端折ってる部分もありますが悪しからず…とりあえず、このような歴史としっかりとした伝承により、今も受け継がれている武術であります。